相続対策の3本柱

円滑な相続を行うための基本的な考え方として「相続対策の3本柱」と呼ばれるものがございますので、ご紹介いたします。

1.遺産争いの防止

親族による遺産分割に問題が生じ、相続が円滑に進まないことがあります。このような事態を防ぐためには、家族間での対話はもちろんのこと、遺言書作成等の対策が必要となります。

2.納税資金の確保

逝去者が保有する財産に対し、税率10%~55%を乗じた金額が相続税として課されます。そのため、多額の財産を保有していたとしても、相続財産のうち、納税資金となる現金預金やその他金融資産の割合が小さい場合、相続財産だけでは相続税を支払えないことがあります。このような事態を防ぐためには事前に納税資金を確認のうえ、場合によっては財産のポートフォリオの組み替えなどが必要となります。

3.相続税の軽減対策

生前から準備を行うことで相続税負担額が軽減することがあります。例えば、早期の財産承継につながる生前贈与、相続税の非課税枠が設けられている生命保険金の活用、相続財産の評価減の可能性がある不動産の活用などが挙げられます。

上記のとおり、相続対策には様々なものがあり、事前の対策が有効となりますので、ご検討してみてはいかがでしょうか。